376701 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ロスで唯一全クラス個人レッスン制のBYB!

ロスで唯一全クラス個人レッスン制のBYB!

BYBのB-ちゃん。。

BYBのB-ちゃん
2001年の8月に’BYBのBちゃん’と言うタイトルでBYBのペット、ネコのBちゃんについて書いたのが本当につい昨日のように思われます。読んでいない読者の方達のためにそしてどうしてBYBでこの猫を飼うようになったのかを知ってもらうためにまずその記事をもう一度ここに書いてみたいと思います。


BYBのB-ちゃん!今年1月にBYBに迷い込んできた野良猫のBーちゃんは今ではBYBにはなくてはならないペットになっています。BYBには小さなパティオがあり先生方や生徒さん達が休憩などの時に集まる場所となっていますが、今年初めに痩せこけた一匹のノラ猫が来るようになりました。声が出ないようでいつもかすれた泣き声で私達の顔を見るとミャーミャーと泣いていました。猫が大好きな私はこのノラ猫に同情してしまいご飯をあげるようになったのです。

毎朝BYBに行くとちゃんと待っているのです。
とても痩せていて毛並みもひどい状態でしたが野良猫に良く見られる警戒心のようなものはなく、あまり人間を恐れている様子がなかったので、BYBの教室の中に彼が入ってくるのにそんなに時間はかかりませんでした。ご飯をあげる時にはやはり名前を呼んであげたくなり、生徒達と一緒に考え、BYBに来た猫だからB-ちゃんにしようと言う事になりました。

7ヶ月たった今、B-ちゃんはどこをどう見てもかつては野良猫だったなんて想像も出来ないほど毛並みも良くなり、それはそれは太って飼い猫そのものの顔つきになってきています。このB-ちゃんはとにかく生徒さん達の間では大人気で、生徒さん達がBYBに来た時にB-ちゃんの姿が見えないと"B-ちゃんは?"と言いながら探して、Bの姿を確認してからクラスを受講されるぐらいです。

BYBに来たばかりのころは何故か子供が来るとすぐに隠れていたのですが、最近では子供達と一緒に遊んだり、抱かれたりと本当に皆に可愛がられているのです。

BYBの生徒達の中で英語の勉強があまり好きではない子供達もいるのですが、最近のB-ちゃんはそんな子供達の勉強のヘルプもしてくれています。と言うのもB-ちゃんと勉強の後で遊べるのでがんばってレッスンを受けている子供達も少なくないのです。先週までアメリカ人の6歳になる男の子がBYBで勉強をしていましたが、彼は事情があって夏休みの間、彼の祖父と一緒に生活をするためにこちらの方に来ていたのですが、あまりにも勉強が遅れていたので彼の祖父が心配してBYBに連れてきました。でも彼にしてみれば勉強なんて!とあまり意欲的な男の子ではありませんでしたが、B-ちゃんのおかげで一日も休まずにBYBに通っていました。そしてB-ちゃんを通して彼もだんだん私達スタッフとも打ち解けだしてくれたのでした。 クラスが始まる5分前と終わってからの10分間B-ちゃんと遊ぶ事が出来るのでBYBでの大変な勉強もがんばって一日も休まず通っていました。

このようにB-ちゃんは大人にも子供にもとても大人気なのです。

猫とは思えないような猫、それがB-ちゃんです。ビル(私の旦那様)がBYBに来ると車の音で分かるのか、しっぽをピーンとたててドアの所まで迎えに行きます。そんなB-ちゃんですから彼がB-チャンの事をかわいくないわけがありません。仕事場に動物がいることがこんなに心休まるとは本当に思ってもいませんでした。

***

BYBの生徒さん達にいつも聞かれる事、そしてこれを読んでいる読者の方達も多分、聞きたいことの一つは、週末、B-チャンはどうしているのかと言う事だと思います。
週末は私か主人が必ず一日に2~3回はBYBに行ってB-ちゃんにご飯をあげて少し一緒に遊んであげるようにしています。でもB-ちゃんは金曜日になると何となく雰囲気で分かるのか少し淋しそうな顔つきになります。私達にとっては最高の週末も、B-ちゃんにとっては誰もいないオフイスの中で過ごす淋しい2日間なのです。

B-ちゃんが迷い込んできた時にある生徒さんから言われました。"BYBの周りにはこんなに多くの住宅やアパートがあるのにわざわざBYBを選んで来たんだから大切にしてあげてね"と。

読者の方でもしBYBの近くに来られる事があったら是非B-ちゃんに会いにきてくださいね。


と言う記事を書いてから1年と4ヶ月後、11月30日、2002年午後3時45分に天国に行ってしまいました。この日が来るまでBは書かれているように変わりなく生徒さんや先生方に愛されたネコでした。11月20日、BYBが終わる時間になっても、いつもならちゃんと帰ってきているBの姿が見えませんでした。Bは時々遠出をする事があってもちゃんと、BYBがクローズする時間帯になると帰ってきているか、寒い夜などは早めにお気に入りの場所で寝ていることが多かったのですが、この夜はどこを探しても、’Bちゃん!’と大声で呼んでも帰ってきませんでした。Bのお気に入りの場所が色々あるのですが、そのどこにもいませんでした。一旦家に帰って、一時間後に又BYBに戻ってみました。Bは時々こうしていなくなって私達が帰ってしまうと、BYBのドアの横で座って待っているネコでしたから、絶対にいると確信を持っていたのですが、Bはいませんでした。仕方なく家に戻り、更に一時間後夜中の12時過ぎにもう一度行ってみましたが、Bはドアの所に座ってはいませんでした。娘の陽子と探したのですがいませんでした。あきらめて帰ろうかなと思った時に娘が、"あれBちゃんじゃない?"と止まっている車の下を指差して言いました。よくみて見るとBが座っていました。いつもなら私達の姿を見ると飛んでくるのに、いくらBちゃんと呼んでも来る気配がありませでした。

車の下に手を伸ばしやっとの思いでBを引っ張り出し抱き上げてBYBの中に入れようと思ったら中に入りたがらないのです。Bのしっぽはネコが喧嘩をする時にみせるようにそれは大きくなっていました。やっとの思いでBYBの中に入れ、夜も遅かったので、余り気にもせずそのまま家に帰ってきました。次の日、BYBに行ってみるとなんだかBの様子が違うのです。何が違うのかと言われるとうまく説明は出来ないのですが、いつものBとは違っていました。この日からBの変調が始まりました。一番気になったのはBの食欲がなくなっていたことでした。Bは本当に良く食べるのでダイエットをさせたことがあったぐらいでした。次に、とても人好きだったBが一日の大半を裏庭(BYBのパティオの裏側にある庭)で隠れるように過ごすようになりました。Bと呼んでも反応が遅くその週の金曜日になると、全く以前のBとは違うネコになってしまっていました。一番驚いたのは金曜日の朝BYBに来てみるとBはトイレ用の砂の上に座ったまま眠っていました。私達がオフイスの中に入っていっても全くの無反応。キャットフードも全く食べていませんでした。私がBの大好物のキャットフードを与えても、本当に一口しか食べませんでした。この週末は心配だったのでBは外には出さないで、私達が一日に何度もBYBに様子を見に行っていましたが、Bの様子が変わらないのであれば月曜日に病院に連れて行こうと話していました。私達は余りにも人なつっこいネコなので、知らない人に変な物を食べさせられたのか、誰かにいじめられ、そのショックなのではと、その時は考えていました。

月曜日、11月25日の朝、ビルが病院に予約を入れてBを連れて行きました。ネコ用のカゴに入る事にも全く抵抗しないで入っていきました。1時間半ぐらいして、ビルがBと一緒に帰ってきたのですが、その時の会話はHow was B? What did the vet say? (注vet = veterinarian獣医の事です。) ビルはとても困った顔をして、どのように話せば私が悲しまないのかを考えていたそうでした。

"B was not poisoned nor abused by someone. He has an oversized heart."
Bは変なものを食べさせられたのでもなく、誰かにいじめられたのでもない。Bは心臓肥大症だと言われ、"心臓肥大"、Bは先天性の心臓の病気で心臓のサイズが普通のネコの約2倍半あるやめに肺にも水がたまり出しているとのことでした。"Bはどのくらい生きられるの?"と言う問いにビルは"明日かもしれないし、一週間後かもしれないし、運がよければ新年頃までは大丈夫かもしれない。"と獣医さんに言われたそうでした。つまり死んでしまうのだと思った途端に涙が出て止まりませんでした。Bが成長すればするほど心臓も一緒に大きくなってきたようでした。レントゲンをみせてもらいましたが、Bの心臓は驚く事に体の大きさとほぼ同じぐらいのサイズになっていました。

11月27日水曜日からBYBは感謝祭の為に4日間お休みになりました。BちゃんをBYBに置いておくことは、かわいそうでしたので、水曜日の夜Bを初めて私達が住んでいる家に連れて帰りました。家には母のネコが2匹、それに私達が飼っている大型犬が2匹いるので家に連れてくる事に全く不安がなかったと言えばウソになりますが、BYBに置いておくよりはと思いこの夜一緒に帰ってきました。具合の悪かったBちゃんもこの夜は初めてみる私達の寝室に興味を示しかなり動き回っていました。

感謝祭28日になるとBちゃんはほとんど同じ場所から動かなくなりましたが、それでもベットの上に座らせて窓から外を見ているBちゃんは何となく幸せに見えました。庭にいる犬や窓から見える外の景色を忙しそうに眺めていました。この日になると食欲は全くゼロに等しい状態でした。食べたそうなそぶりをするのですが、食べられないようで、かわいそうでした。それでも何とか水だけは数回飲んでくれました。翌日29日、Bちゃんはバスルームのトイレの横に横向けに寝ていました。呼吸をするたびに体全体で息をしているような感じでした。Bちゃんの目が何かを訴えている様で、Bを私達のベットの上にのせて一緒に写真を取りました。結局これがBの最後の写真になってしまいました。Bちゃんの横に私も一緒に寝て午後の数時間を一緒に過ごしたのですが、Bの荒々しい息ずかいを見ているのが一番辛かったです。

子供達や主人が何度か部屋に入ってくるたびにそれでもやっとの思いで首を持ち上げ彼らの方を見ていたBちゃん。その日の夜はBちゃんの傍にいてあげようと、枕と毛布を持って一緒にカーペットの上で寝ました。

11月30日、Bの体調はかなり悪くなり、午後一番で獣医さんに電話をかけました。土曜日でしたが、すぐに連れてくるようにと言われビルと一緒に病院に行きましたが、その途中で死んでしまうのではと思うほど弱っていました。途中、Bはミャーと2回、なきました。 


Bは声が出ないネコでしたので、こんなにクリアに鳴くなんてとビックリしてしまいました。まるでビルと私に"ありがとう"と言っているような気がしたと同時に嫌な予感がしました。Bちゃん、声が出るんだ!"と私が話し掛けると、とても悲しそうな目をして私のことを見ていました。"もうすぐ病院だからがんばって"と病院まで声をかけ続けていました。病院の診察台の上でのBは本当にぐったりしていて、先生が聴診器でBの心音を調べている間も全く動きませんでした。"肺にかなり水がたまっています"と先生。"後どのくらい持ちますか?"と私、先生は"多分12時間ぐらいでしょう""Bがもし先生の大切なネコだったらどうしますか?"と言う問いに対して先生は、"眠らせるでしょう"と言われました。

このまま家に連れて帰っても、もしかしたら心臓発作を起こしてしまうかもしれないと言われ、先生の言われるように、Bちゃんを先生に任せました。とても悲しくなり、泣きながら診察台に横たわっているBを抱きかかえていました。"野良猫でBYBにやってきてこの2年間こんなに皆に愛されたBはきっと感謝しているはずだし、他のネコの何十倍も幸せだったのだから""短い一生だったかもしれないけど、とてもラッキーなネコですよ。"と先生に言われました。

Bが死んでしまってから今日で丁度10日目になります。私はBちゃんをペット専用の墓場には埋めないで、遺骨の入った小さな骨箱にBの写真を入れてBYBにおいてあります。Bの死を知った生徒さんや先生方はその前で写真のBちゃんに話しかけてくれたり、手を合わせたりまるでまだBがいるかのようにやさしく接してくれています。

毎朝、BYBに行ってドアを開けると待っていましたと言わんばかりにBがドアの所で待っていましたので、ビルは今でもBYBのドアを開けるたびにBがいるような気がしてならないようです。 彼はいつもサンドウィッチをBYBで食べるのですが、そのとき必ずBも一緒に食べていましたので、今でも思わず"Bちゃん"と声をかけてしまうそうです。
ネコは8回生まれ変わると聞いています。もしかしたら、又会えるかもしれないね。BYBの皆に幸せを感じさせてくれたBちゃん。Bちゃんと一緒に過ごした2年間の思い出大切にしまっておくから。 そして又会える日まで...バイバイ。

Bちゃん、この2年間、本当にありがとう!!

I am a cat. I am fat. I am free……..I am B.

We love you B.




© Rakuten Group, Inc.